非認知能力とは

「生きていくために必要な能力」「人生を豊かにする能力」などと言われ、積極性や粘り強さ、リーダーシップ、コミュニケーションといったものです。
点数によって評価される「学力」と対照して用いられ、点数によっての評価が難しい「学力以外の力」です。
具体的には、論理的思考力、問題解決能力、集中力、創造力、判断力、行動力、忍耐力、応用力、伝える力、などいろいろあります。

「非認知能力の高さが、学歴や雇用、収入に良い影響を与える」との研究結果が発表されたこともあり、教育の分野などで世界中で注目されています。

学力と能力

「学力を高めるには非認知能力が必要(学力の基盤)」
「非認知能力の高さが、学力に比例している」
など、学力習得時に差が出るとも言われています。
(能力が高い人ほど学力習得のスピードが速い、学力が高い)


学習塾は、点数で評価できる「学力」の向上、つまり成績、テストの順位UPを目指しますが、プログラミングは、点数で評価できない「能力」の向上を目指します。
能力の高い人ほど学力習得のスピードが早く、成績も良い傾向があるとの研究発表が多数あり、近年プログラミングが教育分野で注目されています。
学力」向上には「能力」も向上させておくことが重要です。基礎となる「能力」を早めに鍛えておくことを強く推奨します。

身につけて欲しい能力

論理的思考力

物事を結論と根拠に分け、その論理的なつながりを捉えながら物事を理解する思考法です。
非認知能力の基本と言われ、全ての能力に関わる能力です。

論理的思考は、幅広いビジネスシーンで役立つので、業種や役職を問わず、全ての社会人が身に付けるべきスキルのひとつです。

問題解決能力

問題の原因を特定したり、解決策を見つけたりする能力です
論理的思考は常に原因と結果、つまり因果関係を理解しながら思考しているので原因をいち早く特定できます。

プレゼン力や提案力

内容を考える「構成」、内容を正しく伝える資料を作る「表現」、 聞き手を納得させ伝える「説得」
これらの要素をまとめ、聞き手に「結局、何が言いたいの?」と思われない、
わかりやすく筋の通った、相手を納得させる「話す能力」と「資料にまとめる能力」

コミュニケーション能力

論理が飛躍したり破綻したりせずに、首尾一貫した話は、相手に自分の考えが伝わりやすくなります。
会話だけでなく、メッセージやメールでも役にたちます。
相手に自分の考えを的確に伝える能力ですが、伝えるだけでなく、相手が何を伝えようとしているのか聞き取る理解する能力や、「空気を読む」「行間を読む」と言われている、感情や著者の真意など直接表現されていない部分を汲み取る能力も含まれます。

その他の能力

創造力、判断力、分析力、集中力、忍耐力、応用力、行動力などいろいろな能力があります。
何か作りたいと思う。作れると思う。実際に作り始める。完成させる。
完成で終わらず、実際に使ってもらい、改善改良を続けクオリティーを高めていく。
こうした連鎖をつくりだす力となります。

「非認知能力」を高めるには?

プログラミングは「論理的思考と問題解決力」を鍛えるとされ、学校教育でも採用されました。
特に「論理的思考」は全ての非認知能力の基本能力と言われ、とても重要な能力です。
初期のプログラミング教室では、下記の3項だけの取り組みとなりますが、中級の時期では「自作のゲームが作れる」くらいの技術が身につきます。
例えば、ゲームを作るには次のようなプロセスがあり、いろいろな能力が鍛えられます。

 1. 何を作りたいか企画する → 創造力

 2. 内容(仕様)の決定 → 判断力、分析力、情報収集力

 3. 完成させる → 論理的思考力、問題解決能力、集中力、忍耐力

 4. 作品の公開、発表 → コミュニケーション力、プレゼン力

 5. 作品のリリースと評価 → 応用力、行動力

創ることでさまざまな能力が鍛えられます。
能力が向上することでより良いものを
創ることができるようになります。

「料理を作る」
「ダンスビデオを YouTubeで公開する」
「自由研究の宿題をする」
「楽器を弾けるようになる」

つまり、非認知能力が高ければ、「やりたいこと」が「できること」につながります。